月食のしくみ
月食とは、太陽と月の間に地球が入り、地球の影が月全体または一部をかくし、欠けたように見える現象です。
月食は、満月の時に見られる現象で、日食とは違って、月が見える場所であれば世界各地で同時に見ることができます。
月食の種類
太陽の光が地球に遮られてできる影には、光が全く届かない本影と、その周辺にうっすらと明るく広がる半影があります。月食は、月が本影の中に入る時の位置によって大きく2つに分けられます。
皆既月食
本影の中に月がすっぽり入ってしまう場合を皆既月食と呼びます。
月が影の中に完全に入っていても全く見えなくなるわけではなく、赤銅色と呼ばれる暗く赤みを帯びた色になります。これは、太陽の光のうち波長の長い赤色の光が地球の大気内で反射して月を照らすためです。
部分月食
本影の中に月の一部だけが入る場合を部分月食と呼びます。
月がどのぐらい欠けるかを表すために食分という値が使われます。食分0は全く欠けていない状態、食分1〜が皆既の状態を表し、値が大きくなるほど欠ける面積が大きくなります。
この他にも、半影の中に月が入っている状態を半影月食(半影食)と呼びます。半影食では、月がわずかに暗くなりますが、ほとんど気が付かないかもしれません。
月食を見よう
月食は、双眼鏡や天体望遠鏡を使わずに肉眼でも見ることができます。満月はとても明るいので、長い時間見続けず、眼を休めながら観察します。
皆既月食の場合、月全体が地球の影の中に入っても完全に見えなくなることは無く、暗く赤みがかって見えるので、とても神秘的です。
これから日本で見られる主な月食をまとめました。
日付 | 種類 |
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2023年10月29日 | 部分月食 |
2025年3月14日 | 部分月食 |
2025年9月8日 | 皆既月食 |
2026年3月3日 | 皆既月食 |
2028年7月7日 | 部分月食 |
2029年1月1日 | 皆既月食 |
2029年12月21日 | 皆既月食 |
2030年6月16日 | 部分月食 |