2025年ペルセウス座流星群概要

3大流星群の1つである「ペルセウス座流星群」は、7月17日から8月24日にかけて活動が活発化し、8月13日午前5時頃に極大を迎えると予想されています。2025年は、満月過ぎの明るい月が一晩中昇っているため、観測条件はあまり良くありません。それでも、北東の空にある放射点が高くなる13日深夜から未明にかけては、観測のチャンスです。

条件は厳しいですが、1時間に20〜30個の速い流星が見られると期待されています。

ペルセウス座流星群について

ペルセウス座流星群は、放射点ペルセウス座の肩のあたりにある流星群です。
7月下旬〜8月下旬にかけて活発となり、8月12日~13日頃に極大となります(年により異なります)。しぶんぎ座流星群ふたご座流星群と並び3大流星群の1つにもなっています。流星の基になるチリを放出している母彗星は、133年周期で回帰するスイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle)です。

条件が良ければ1時間に100個の流星が見られたこともある、とても見応えのある流星群です。

基本データデータの見方

ペルセウス座流星群と放射点
図:ペルセウス座流星群と放射点
表:ペルセウス座流星群データ
和名ペルセウス座流星群
学名Perseids (007 PER)
出現期間7月17日~8月24日(IMO)
極大日8月13日5時(2025年IPMO)
放射点赤経:3h12m0s 赤緯:+57.6°
星座ペルセウス座
母天体スイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle)
ZHR100
出現数1時間に30~100個
速さ速い(60Km/秒)
  • 2025年
  • 2024年
  • 2023年

ペルセウス座流星群 2025年8月13日に極大

2025年のペルセウス座流星群は、7月17日から8月24日にかけて活動が活発になり、8月13日午前5時頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。極大が夜明け後になり、満月を過ぎた明るい月(月齢19前後)が午後8時過ぎから昇るため、月明かりの影響が大きく、観測にはあまり良い条件とは言えません。

放射点は北東の空に位置し、13日の深夜から未明にかけて徐々に高く昇ります。放射点が高くなるほど流星の数も増えるため、月明かりが気になるものの、観測するなら13日の深夜から明け方までがチャンスです。できるだけ月を背にして、広い範囲の空を眺めるようにすると、流星を見つけやすくなります。

2025年の天頂出現数(ZHR)が100個とされていますが、月明かりの影響で観測できる流星の数は少なくなるかもしれません。ペルセウス座流星群の流星は速度が速く、1時間に20~30個ほど見られると予想されています。また、流星が通った後に光の跡(流星痕)が残ることも多く、時には非常に明るい火球が見られる可能性もあります。

天候が良ければ、ぜひ夜空を見上げてペルセウス座流星群を楽しんでください!

東京では、8月12日の日の入りとなる午後6時半頃には放射点が北の空に昇り、夜明けまでどんどん高度を上げていきます。午後8時過ぎには、下弦に向かう(月齢19前後)明るい月が昇ってきて、一晩中夜空を照らします。できるだけ月に背を向けて、空の広い範囲を眺めるようにすると良いでしょう。

この頃、月の直ぐ近くには土星海王星が並んで昇り美しい姿を見せてくれます。午前2時過ぎには明るい木星金星も昇り、賑やかな夜空となります。流星群と併せて惑星観測にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ペルセウス座流星群 2024年8月12日に極大

ペルセウス座流星群は、7月17日~8月24日にかけて活発になり、8月12日午後11時頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。北東の方角にある放射点は、極大の時刻にはまだ低い位置にありますが、13日深夜にかけてどんどん高くなっていきます。月は午後10時過ぎには沈んでしまうため、月明かりの影響も無く観測にはとても良い条件となります。一晩中好条件で観測することができますが、放射点が高く昇る13日深夜〜未明までが見ごろとなるでしょう。

12日夜から13日深夜、または13日夜から14日深夜が観測のチャンスとなります。天気に恵まれれば、速度の速い流星が1時間に30〜50個ほど見られると予想され、流星痕が残る流星も多く、火球が見られるかもしれません。

東京では、8月12日の日の入りとなる午後6時半頃には放射点が北の空に昇り、夜明けまでどんどん高度を上げていきます。上弦前(月齢8前後)の明るい月が昇っていますが、午後10時過ぎには沈んでしまいます。極大の時刻には放射点はまだ25度ほどの高さですが、放射点の位置が高くなるにつれて流星の数も増えてくるでしょう。

日の入り後の午後8時前には、東南東の空に土星が昇ってきます。13日深夜0時過ぎには火星木星が並んで昇り、一晩中その姿を楽しむ事ができます。流星群と併せて惑星観測にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ペルセウス座流星群 2023年8月13日に極大

ペルセウス座流星群は、7月17日~8月24日にかけて活発になり、8月13日午後4時〜5時頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。極大が日中になってしまいますが、月が昇る14日午前2時半頃(13日午前1時半頃)までは、月明かりの影響も無く観測には良い条件となります。その後、月が昇ってきますが、新月前の細い月(月齢26前後)のため影響は限定的で、放射点が高く昇る午前3時〜4時頃までが見ごろとなるでしょう。

13日夜から14日深夜、または8月12日夜から13日深夜が観測のチャンスとなります。天気に恵まれれば、速度の速い流星が1時間に30〜40個ほど見られると予想され、流星痕が残る流星も多く、火球が見られるかもしれません。2年続けてお天気に恵まれなかった地域も多いので、2023年には期待したいですね。

東京では、8月13日の日の入りとなる午後6時半頃には放射点が北の空に昇り、夜明けまでどんどん高度を上げていきます。月が昇る14日午前3時頃までが観測のチャンスとなります。その後、細い月が昇ってきますが、放射点の位置も高くなり流星の数も増えるので、できるだけ月に背を向けて、空の広い範囲を眺めるようにすると良いでしょう。

日の入り後の午後7時過ぎには、東南東の空に土星が昇ってきます。続いて、午後8時過ぎには海王星が、午後10時過ぎには木星天王星が昇り、一晩中その姿を楽しむ事ができます。流星群と併せて惑星観測にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ペルセウス座流星群 観測のポイント

放射点が高く、観測がしやすいペルセウス座流星群ですが、流星は、放射点を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えるため、空全体を眺めるのがポイント。街灯などの光が邪魔にならない場所を選び、目を慣らすために暗い場所で15分ほど待ってから、広い範囲の空を見上げるようにしましょう。

木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所で観測しましょう。月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。

放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。多くの流星は1秒未満で見えなくなってしまいますが、ペルセウス座流星群は、1秒を超えて流れる大きな流星も多いので、願い事にチャレンジしてみてはいかがですか。

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