太陽のように自分で燃えて光っている恒星には、生命と同じように、その誕生から死までの流れがあります。恒星が誕生した時の質量により寿命が決まり、質量が大きいほど寿命は短くなります。太陽の寿命は約100億年と考えられています。
星の誕生
成長期
太陽のように内部で安定してエネルギーを作り出せるようになった星は、主系列星と呼ばれるようになります。
その後、核融合反応のもとになる水素を少しずつ使いながら、何十億年も燃え続けます。太陽は誕生してから約46億年たっていると考えられており、寿命のちょうど半分ぐらいと言われています。
また、小さすぎて核融合反応が起こらず主系列星になれなかった星は、褐色矮星と呼ばれます。
老年期
星の最期
質量が大きい星ほど寿命は短く、小さい星ほど長くなり、質量によってその後の流れが変わってきます。
質量の小さい星
太陽ほどの大きさの星は、外側のガスを宇宙空間に吹き出し、ガスが雲のようにひろがった惑星状星雲となります。その後、ガスが無くなると中心部が残り白色矮星と呼ばれる天体となります。
質量の大きい星
太陽の4~10倍も大きな星は、エネルギーを使い果たすと自分の重さにたえられなくなり、超新星爆発と呼ばれる爆発をおこします。
この時、重い星はブラックホールや中性子星と呼ばれる天体になって残ります。
軽い星は、星のクズが広がって光輝きます。超新星の残骸とも呼ばれ、おうし座のかに星雲もその1つです。
また、残骸の一部はやがて新しい星のもとになり、次の星の誕生へとつながっていきます。