子供用・学習用地球儀専門店
まあるい球体に、海や陸地が印刷されている地球儀。
どうやって作ってるんだろう?
と、不思議に思ったことはありませんか?
【地球儀のアースランド】では、そんな疑問を解決するため、東京にある地球儀メーカー「株式会社レイメイ藤井」企画室に取材に行ってきました。
文具店や百貨店でお馴染みのレイメイ地球儀には、スタンダードな学習用地球儀から、インテリア地球儀、国旗や世界遺産が印刷されたユニークな地球儀など、様々な種類の地球儀が揃っています。
広くてきれいなショールームには、地球儀をはじめ学習用天体望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡なども展示されていました。
地球儀の作り方は、つりがね状に分割されたパーツを球の表面に沿って貼り合わせる方法が一般的に良く知られています。
パーツの数が多いほど正確な地球儀となりますが、継ぎ目をキレイ見せるのが難しいそうです。
そこで、継ぎ目はどこにあるのだろうと、レイメイ地球儀を眺めてみると。。。
継ぎ目がどこにもない!????
地球儀の表面はなめらかで、どこにも継ぎ目らしき線が見当たりません。もちろん、印刷のズレも見当たらないのです。
この地球儀、どうやって作ってるんですか?
レイメイ企画室の地球儀担当のHさんが笑いながら一言。
実は…、企業秘密なんです。。。。
レイメイ地球儀の作り方の大事な部分は企業秘密というちょっと残念なお話となりましたが、地球儀ができるまでのだいたいの流れを伺うことができました。
レイメイ地球儀は、東京の企画室で企画および地球儀データの制作、校正を行い、最終的に台湾の工場で製造されるのだそうです。
地球儀のデータはすべてパソコン上で作成されますが、球面にした時にひずみ無く正確な位置を再現できるかなど、データの作成方法については企業秘密となっているそうです。
特殊な方法で作成された地球儀のデータは、特殊なフィルムに印刷され、これまた特殊な機械を使って球面に貼り付けるのだそうです。この作業は、限られたスタッフしか見ることができない、極秘の作業だそうです。
特別に、校正作業中の地球儀データを見せていただくことができました!全体は企業秘密なので、地域ごとに分割された状態で、右の図のような感じでした。
地球儀作りでいちばん大変なことは何ですか?の問いに。。。
何と言っても 校正 作業がいちばん大変です!
校正作業とは、文字の間違いなどをチェックする作業のことで、地球儀上の国、都市、海、山、湖、川など全ての名前と位置を、一つ一つ確認しているそうです。国名が変わったりすることも珍しくはなく、それぞれの地球儀を毎年のように改訂しては、確認する作業が欠かせないそうです。
こうして、正確で、継ぎ目の無いなめらかで美しい地球儀が作られているのです。
一つだけ秘密を教えていただきました。
実は、レイメイ地球儀には1本だけ継ぎ目が入っているんですよ。
えっ!どこかな?
なーるほど、ここですね。
みなさんも、レイメイ地球儀をよーく眺めて、どこに継ぎ目が入っているのか見つけてくださいね。