2025年しぶんぎ座流星群概要
3大流星群の1つである「しぶんぎ座流星群」は、12月28日から1月12日にかけて活動が活発になり、2025年は1月4日午前0時頃に極大を迎えると予想されています。月明かりの影響がなく、観測には非常に良い条件です。1月3日深夜から4日未明が観測のチャンスとなります。
放射点は北東の低い位置にあり、活動のピークも短いため大量の流星は期待できませんが、条件が整えば1時間に40〜50個ほどの流星が見られる可能性があります。
しぶんぎ座流星群について
しぶんぎ座流星群は、放射点がりゅう座とうしかい座の境界付近にある流星群です。
毎年12月28日〜1月12日にかけて活発になり、1月3日~4日頃に極大となります(年により異なります)。ペルセウス座流星群、ふたご座流星群と並び3大流星群の1つにもなっています。
しぶんぎ座は18世紀に「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」として設定された星座で、現在の88星座からは外されたため、この流星群をりゅう座ι流星群と呼んだ時期もありましたが、現在は正式にしぶんぎ座流星群と呼ばれるようになりました。
条件が良ければ1時間に50~60個の流星が見られる場合もありますが、年によって数が大きく異なります。放射点が昇る深夜から明け方までの数時間が観測のチャンスとなりますが、極大が続く時間が6時間程度と短いため、極大の時刻がこの時間帯から大きくズレると、見られる流星の数も大きく減ってしまいます。
基本データデータの見方
和名 | しぶんぎ座流星群(りゅう座ι流星群) |
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学名 | Quadrantids (010 QUA) |
出現期間 | 12月28日~1月12日(IMO) |
極大日 | 1月4日0時(2025年IMO) |
放射点 | 赤経:15h18m0s 赤緯:+49.5° |
星座 | りゅう座 |
母天体 | マックホルツ第一周期彗星 (96P)、他 |
ZHR | 110〜120 |
出現数 | 1時間に30個~ |
速さ | 中(41Km/秒) |
- 2025年
- 2024年
- 2023年
しぶんぎ座流星群 2025年1月4日に極大
しぶんぎ座流星群は、12月28日から1月12日にかけて活動が活発になり、2025年は1月4日午前0時頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。この時間帯には、放射点が地平線近くの低い位置にありますが、新月過ぎの細い月(月齢4前後)が前日の午後8時頃には沈むため、月明かりの影響がなく、観測には絶好の条件です。
2025年の天頂出現数(ZHR)が80個とされていますが、放射点が低いため、1時間に40〜50個ほどの流星が見られると予想されます。活動のピークは短めですが、1月3日午後11時から1月4日午前2時頃までが観測に適した時間帯です。極大の時間を過ぎても放射点が高くなっていくため、前後3時間程度は引き続き観測を続けると良いでしょう。
放射点は北の空の低い位置にあるので、北の空が開けた場所を選んで観測すると良いでしょう。年によっては大出現が見られることもありますので、寒さ対策をしっかりして、新年最初の流星群をぜひ楽しんでください。
東京では、3日の午後8時過ぎには月が沈み観測の条件が整いますが、この時点で放射点はまだ地平線の下にあります。午後10時過ぎに北東の空から放射点が昇り、次第に高度を上げていきますが、極大となる4日午前0時でも10°ほどの高さまでしか昇りません。その後も放射点は高く昇っていきますので、午前3時頃までは観測のチャンスとなります。
しぶんぎ座流星群 2024年1月4日に極大
しぶんぎ座流星群は、12月28日〜1月12日にかけて活発となり、2024年1月4日午後6時頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。極大の時刻には、放射点が地平線付近の低い位置にあり、放射点が高くなってくる5日深夜には下弦の月(月齢22前後)が昇ってくるため、月明かりが邪魔になり観測には良い条件とは言えません。
活動のピークが短いため大出現はあまり期待できませんが、月が昇る前の1月4日午後6時〜1月5日0時頃までが比較的良い観測条件となります。年によっては大出現が期待される流星群ですので、防寒対策をしっかり行い、新年最初の流星を探してみてはいかがですか。
東京では、日が沈む午後4時40分頃には、放射点は北西の空低く昇っていますが、その後徐々に高度を下げ、極大となる午後6時頃には地平線に沈んでしまいます。その後、午後10時頃には放射点が再び昇り、明け方まで次第に高度を上げていきます。5日の午前0時20分頃に月が昇ってくるので、それから明け方まで月明かりが邪魔になります。月を背にしてできるだけ空全体に目を向けるようにしましょう。月が昇る前までの時間が観測のチャンスとなるでしょう。
しぶんぎ座流星群 2023年1月4日に極大
しぶんぎ座流星群は、12月28日〜1月12日にかけて活発となり、2023年1月4日12時40分頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。極大が日中であり、1月3日、4日の夜は満月前の明るい月(月齢12前後)が一晩中昇っているため月明かりが邪魔になり、観測には良い条件とは言えません。
活動のピークが短いため大出現はあまり期待できませんが、放射点が高く昇り月が沈む1月4日午前4時〜未明までが最も良い観測条件となります。年によっては大出現が期待される流星群ですので、防寒対策をしっかり行い、新年最初の流星を探してみてはいかがですか。
東京では、1月3日の午後11時頃に放射点が北北東の空に昇り、その後、放射点は明け方まで次第に高度を上げていきます。既に昇っている明るい月が南西の空に輝き、月明かりが邪魔になります。月を背にしてできるだけ空全体に目を向けるようにしましょう。放射点の高度が高くなり月が沈む1月4日午前4時30分〜6時頃(東京の日の出は午前6時50分頃)までが観測のチャンスとなるでしょう。
しぶんぎ座流星群 観測のポイント
毎年、1年で最初に見られるしぶんぎ座流星群は、3大流星群の1つに数えられる大きな流星群ですが、年によって出現数にムラがあるのが難点です。放射点が昇る深夜から明け方までの数時間が観測のチャンスとなるので、寒さ対策を行い、しっかり準備しましょう。
流星は、放射点を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えるため、空全体を眺めるのがポイント。木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所で観測しましょう。月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。