月食のしくみ(模式図)
「月食」は、太陽と月の間に地球が入り、地球の影が月をおおいかくす現象で、月全体が影の中に入ってしまう場合を「皆既月食」、一部分だけが入る場合を「部分月食」と呼んでいます。
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2022年は、月食を楽しもう!
国内では11月に皆既月食を見ることができます。
ここでは、太陽系の主な惑星について、主なトピックや観測の好機をご紹介します。金星や木星、土星の美しいすがたを、ぜひ、天体望遠鏡でご覧ください。
2021年12月20日公開
2022年は11月に、「月食」を見ることができます。
「月食」は、太陽と月の間に地球が入り、地球の影が月をおおいかくす現象で、月全体が影の中に入ってしまう場合を「皆既月食」、一部分だけが入る場合を「部分月食」と呼んでいます。
2022年11月8日の夕方、全国で皆既月食が見られます。
東観測しやすい午後6時過ぎから本影食が始まり、午後9時50分頃まで続きます。皆既の時間も1時間30分ほどと長く、とても好条件の月食となります。また、月食と同時に天王星が月にかくれる天王星食も見ることができます。
午後7時15分過ぎには皆既の状態が始まり、赤黒く幻想的に輝く月を長時間にわたって見ることができますので、事前に双眼鏡や天体望遠鏡を準備して、美しい月の姿を見逃さないようにしましょう。
東京では午後6時8分頃から欠けはじめ、午後7時16分頃から皆既食となり、約1時間26分にわたって続きます。その後、しだいに欠けが小さくなり、部分食は午後9時49分過ぎまで、半影食は午後10時57分過ぎまで続きます。
私たちが暮らしている地球は、約365日をかけて太陽のまわりを1まわりしています(公転 と呼びます)。 地球のほかにも、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星などの 惑星と呼ばれる天体が太陽のまわりをまわっています。
「冥王星 」は1930年の発見以来「惑星」に分類されていましたが、2006年8月の国際天文学連合(IAU)総会で「惑星」の定義から外されました。
4月25日〜28日にかけて、明け方の空に木星、海王星、金星、火星、土星、月が並んで、美しい姿を見せてくれます。
木星は高度が低いものの、マイナス2等級ほどの明るさがあり、近くにある明けの明星の金星と並んで、ひときわ目立つ存在です。少し離れた所には、今年、2年ぶりに地球に最接近する火星が、さらに離れて土星が輝いています。4月25日には、月は土星のすぐ近くに見えますが、日を追う毎に月の出が遅くなり、火星、金星、木星付近に移動していきます。
29日以降も、しばらく惑星の共演を楽しむ事ができますが、月は、29日にはほぼ新月となり見えなくなってしまいますので、25日〜28日の夜空をお見逃しなく。
12月1日午前0時頃の東京の空
2022年12月1日に、火星が地球に最接近します。2018年の大接近と比べると少し遠いため中接近と言えます。接近と言っても地球までの距離が約8,145万キロメートルぐらいに近づくだけで、 ぶつかりそうなほど近づくわけではありませんが、火星を観察するには絶好のチャンスです。
火星は、地球の1つ外側の軌道を回っている太陽系の惑星です。 地球は太陽を中心に、その周りをほぼ丸い円を描いて回っていますが、火星は中心がずれた楕円形を描きながら回っているために、 地球に近づいたり遠ざかったりしています。
火星は、9月下旬頃からだんだんと明るくなり、天体望遠鏡で見える大きさも大きくなってきます。最接近のころには、マイナス1.8等級ほどの明るさとなり、ひときわ赤く輝く火星が、普段より大きく感じるようになるでしょう。最接近の当日だけではなく、前後の1〜2ヶ月の明るさや大きさの変化を調べてみると、天体のふしぎを身近に感じることができるでしょう。
7月から12月にかけて、火星は「おうし座」のあたりを行ったり来たりしています。
9月27日午後11時頃の東京の空
2022年の木星は、高度が高くなり観測に適した年となります。年初に「みずがめ座」にある木星は、その後「うお座」へと移り、年末までうお座の中を行ったり来たりします。
4月下旬の明け方には、木星、土星、火星、金星、月が東南の空に集合し、美しい姿を見せてくれます。
東京では、8月上旬は午後9時頃に東の空に昇り、一晩中明るく輝いたのち、明け方には西の空に沈んでいきます。近くにある土星と並び美しいでしょう。
8月15日午前0時頃の東京の空
2022年の土星は、1年中「やぎ座」の中を行ったり来たりしています。あまり高い位置には昇らず、環の傾きも小さくなっていきますが、明るさが増す今年中頃が観測のチャンスとなります。
東京では、8月上旬は午後7時頃に東の空に昇り、一晩中明るく輝いたのち、明け方には西の空に沈んでいきます。近くにある木星と並び美しいでしょう。
型番 | RXA237 | RXA125 |
---|---|---|
適正倍率 | 60倍 | 76倍 |
最高倍率 | 210倍 | 152倍 |
有効径 | 60mm | 76mm |
焦点距離 | 700mm | 300mm |
口径比 | F11.7 | F4 |
集光力 | 73.5倍 | 118倍 |
分解能 | 2.36秒 | 1.52秒 |
極限等級 | 10.67等星 | 11.9等星 |
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