星座占いでもおなじみの黄道十二星座の1つ「ふたご座」は、1月〜3月上旬に見ごろとなる冬の星座です。
ギリシャ神話に登場するカストルとポルックスという双子の兄弟の星座として知られるふたご座について、基本的な特徴、歴史や神話、星座の姿や見つけ方を星図や星空パネルを使って分かりやすく解説します。冬の夜にふたご座を探してみませんか?
なお、星座占いの双子座(ふたご座)について詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
ふたご座について
ふたご座は、二人の男の子が仲良く並んだ姿を表した冬の星座です。
プトレマイオスによりまとめられた「トレミーの48星座」の1つで、星座占いの誕生星座で知られる黄道十二星座の1つです。
おうし座の角の先に、2つの明るい星が仲良くならんだ細長い六角形の形をしており、二人の頭の部分にあたる星が、α星カストルとβ星ポルックス(全天に21ある1等星の1つ)です。
ふたご座にはカストルの近くに放射点を持つ、3大流星群の1つふたご座流星群があります。
西洋占星術では、5/21~6/21生まれが双子座となります。
ふたご座にまつわる神話
ギリシャ神話には、ふたご座にまつわる二人の英雄の物語があります。
大神ゼウスとスパルタ王妃レダの間に4人の子供が生まれました。そのうち二人は男の子で、カストルとポルックスと名付けられました。カストルは普通の人間でしたが、ポルックスはゼウスの血を引き不死身の体を持っていました。二人はとても仲が良く、勇者へと成長し共に戦いました。
ある戦いの最中、カストルは敵の矢に当たり死んでしまいました。ポルックスも傷を負いましたが、不死身なので死ぬことはなく、カストルだけが死んでしまったことをとても悲しみました。大神ゼウスはこの二人がいつも一緒にいられるように、ふたご座として天の星座にしました。
カストルとポルックス兄弟は、アルゴ座(現在はとも座、ほ座、らしんばん座、りゅうこつ座に分割されています)の物語に登場するアルゴ遠征隊に加わり、さまざまな冒険をした物語も伝えられています。
ふたご座の姿(見え方・星図)
ふたご座はどんな形をしているのでしょうか。星空の中でどのように見えるのでしょうか。
イラストや星図を見ながら調べてみましょう。
星空パネルでは、星座を作る星や星座線、イラストなどをオン・オフしながら、ふたご座の姿を楽しむ事ができます。
ふたご座の見つけ方
ふたご座の季節は冬〜春。1月上旬の午前0時、2月上旬の午後10時、3月上旬の午後8時頃には南の空の天頂近くまで登り、見ごろとなります。
冬の大三角から天頂へ目を向けると、2つの明るい星を頂点にした細長い六角形の形をしたふたご座が見つかります。ふたごの頭にあたる1等星ポルックスと2等星カストルです。
黄道十二星座であるふたご座は、黄道に沿って東にかに座、西におうし座が並びます。ふたご座のポルックスとおうし座のアルデバランは、冬のダイヤモンドを作る星にもなっています。
※上の星図は20時正中時の星空を表しています。半月前の21時、1ヶ月前の22時、2ヶ月前の24時とほぼ同じ星空となります。
冬の大三角をガイドにした、ふたご座の見つけ方、冬を代表する星座たちの見つけ方をご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
誕生日にふたご座は見える?
星座占いの双子座(ふたご座)の誕生日となる5月〜6月は、ふたご座は地球から見て太陽がある方向にあるため、空の中を太陽と一緒に移動します。このため、星座が昇っているのは昼間となるため基本的には見る事ができません。
しかし、誕生星座と実際の星座の位置がズレているため、日没後の1時間ほどは西の空低くにふたご座を見つけることができます。
ふたご座 基本データデータの見方
和名 | ふたご座(双子座) |
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学名 | Gemini |
略符 | Gem |
設定者 | プトレマイオス(トレミー) |
概略位置 | 赤経:7h0m0s 赤緯:+22° |
面積 | 513.761平方度(全天30位) |
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20時正中 | 3月2日ごろ |
正中高度 | 約76° |
主な季節 | 冬 |
肉眼星数 | 約120個 |