2022年12月1日に、火星が地球に最接近します。2018年の大接近と比べると少し遠いため中接近と言えます。接近と言っても地球までの距離が約8,145万キロメートルぐらいに近づくだけで、 ぶつかりそうなほど近づくわけではありませんが、火星を観察するには絶好のチャンスです。
地球と火星の動き
火星の見える位置
火星は、8月頃からだんだんと明るくなり、天体望遠鏡で見える大きさも大きくなってきます。最接近のころには、マイナス1.8等級ほどの明るさとなり、ひときわ赤く輝く火星が、普段より大きく感じるようになるでしょう。最接近の当日だけではなく、前後の1〜2ヶ月の明るさや大きさの変化を調べてみると、天体のふしぎを身近に感じることができるでしょう。
火星の大きさの変化
火星が地球からもっとも離れた時の見掛けの大きさと、今回の最接近の時の大きさを比べると、視直径で4.7倍以上の違いがあります。今回の最接近でも、いかに大きく見えるかが分かります。ぜひ、天体望遠鏡で観察して、スケッチや写真撮影にチャレンジしてみましょう。
次の図は、火星の大きさをイメージするための模式図です。