2025年4月こと座流星群概要
春の訪れを告げる「こと座流星群」は、4月14日〜30日かけて活発となり、2025年4月22日午後10時頃(前後する場合があります)に 極大を迎えると予測されています。23日深夜に下弦過ぎの月が昇ってきますが、それまでは月明かりの影響が無く、観測には比較的良い条件となります。東の方角に放射点が高く昇る23日0時〜3時頃までが観測のチャンスとなります。
この時期、こと座のベガの他にも明るい1等星が輝いていますので、にぎやかな春の夜空をお楽しみください。
4月こと座流星群について
4月こと座流星群は、放射点がこと座とヘルクレス座の境界付近にある流星群です。
4月中旬〜下旬にかけて活発となり、4月22日~23日頃に極大となります(年により異なります)。以前は、こと座流星群と呼ばれていましたが、現在は正式に4月こと座流星群と呼ばれるようになりました。
1時間に10個ほどの流星が見られますが、年によって数が大きく異なります。出現数の少ない流星群ですが、比較的速度の速い明るい流星も多く、火球が見られることもあるので、春の夜空を気長に眺めてみてはいかがでしょうか。
基本データデータの見方
和名 | 4月こと座流星群 |
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学名 | April Lyrids (006 LYR) |
出現期間 | 4月14日~4月30日(IMO) |
極大日 | 4月22日22時30分(2025年IMO) |
放射点 | 赤経:18h4m0s 赤緯:+34° |
星座 | こと座 |
母天体 | サッチャー彗星 (C/1861G1 Thatcher) |
ZHR | 18 |
出現数 | 1時間に5~10個 |
速さ | 中(49Km/秒) |
- 2025年
- 2024年
- 2023年
4月こと座流星群 2025年4月22日に極大
4月こと座流星群は、4月14日〜30日かけて活発となり、4月22日午後10時頃(前後する場合があります)に 極大を迎えると予測されています。23日午前2時過ぎには、下弦を過ぎたばかりの月(月齢23前後)が昇ってきますが、月明かりの影響は限定的で、放射点の高度も高いので観測には良い条件となります。極大の時刻から月が昇るまでの間が観測のチャンスとなります。
天頂出現数(ZHR)は18個とあまり多くはないため、目視では1時間に数個程度の出現となるでしょう。街の明かりを避け、東の空が開けた場所を選んで観測すると良いでしょう。火球が見られる事もあるので、お楽しみに。
東京では、4月22日午後8時前に放射点が北東の空に昇り、極大に向けてどんどん高度を上げていきます。極大の時刻となる午後10時30分頃には、放射点が約30°の高さまで昇り観測しやすくなります。23日午前2時過ぎに月が昇ってきますが、放射点が天頂付近まで昇るので、天頂から空全体に目を向けることで、明るい流星を見つけることができるかもしれません。
4月こと座流星群 2024年4月22日に極大
4月こと座流星群は、4月14日〜30日かけて活発となり、4月22日午後4時頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。極大が日中で放射点が地平線下にあるという悪条件に加え、満月前の明るい月(月齢13前後)が一晩中昇っているため、月明かりの影響が大きく、観測には悪い条件となっています。放射点が高く昇る23日深夜から明け方にかけてが観測のチャンスとなりますが、目視では1時間に数個程度の出現となるでしょう。
東京では、4月22日午後8時前に、極大を過ぎた放射点が北東の空に昇りますが、この時すでに明るい月(月齢13前後)が昇っています。月明かりで流星が見えにくくなりますが、23日午前4時頃には放射点が天頂付近まで昇るので、月を背に天頂から北の方向を見るようにすることで、明るい流星を見つけることができるかもしれません。月は午前4時半前に沈みますが、既に空は明るくなってきており、30分程すると太陽が昇り夜明けとなります。
4月こと座流星群 2023年4月23日に極大
4月こと座流星群は、4月14日〜30日かけて活発となり、4月23日午前10時頃(前後する場合があります)に 極大 を迎えると予測されています。極大が日中になってしまいますが、新月過ぎの細い月(月齢2前後)が午後9時前には沈んでしまうため、月明かりの影響が無く、観測には比較的良い条件となります。放射点が高く昇る23日深夜から明け方にかけてが観測のチャンスとなり、1時間に5〜6個の出現となるでしょう。
東京では、4月22日午後8時前に放射点が北東の空に昇り、極大に向けてどんどん高度を上げていきます。放射点が昇って1時間ほどで月が沈むため、月明かりの影響はありません。極大となる午前4時頃には放射点が天頂付近まで昇るので、天頂から空全体に目を向けることで、明るい流星を見つけることができるかもしれません。
4月こと座流星群 観測のポイント
4月こと座流星群は、放射点がほぼ天頂まで昇るため、流星が真上から四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えます。全ての方向に流れるため、寝そべって空全体をぼんやりと眺めるようにすると良いでしょう。木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所が適しています。
明るい月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。
4月下旬と言えど、夜はまだ冷えますので、寒さ対策にも気を付けて、春の流星群を楽しみましょう。