今年の祝日、行事、二十四節気、雑節、月の満ち欠け、太陽、月、惑星の出没時刻などをまとめたカレンダ−をご用意しました。
暦とは
暦は、時間の流れを年、月、日などの単位で分かりやすくまとめたもので、私たちにはカレンダーとして馴染みの深いものです。古くから、天体の動きを元に作られ、季節の移り変わりや天文現象を表すことにも使われてきました。
現在、世界各国では、地球が太陽の周りをまわる周期を元にした太陽暦の1つであるグレゴリオ歴を使っています。グレゴリオ歴は、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定したもので、日本では明治5年(1872年)に採用されました。
旧暦
明治5年(1872年)にグレゴリオ歴が採用されるまで、中国に由来する天保暦を使用してきました。現在は、これを旧暦と呼んでいます。
ふだんの生活で旧暦を使うことはほとんどありませんが、旧暦の1月1日を旧正月として祝ったり、旧暦の7月7日を伝統的七夕と呼んでイベントが行われたりしています。
干支
干支は、古代中国より伝わったもので、暦や時間、方位を表すために用いられてきました。10種類からなる十干と12種類からなる十二支を合わせたものが干支で、日本では、陰(兄)陽(弟)を表す兄(え)と弟(と)から「えと」と呼ぶようになったと言われています。
暦は、十干と十二支を組み合わせ、1.甲子(きのえね)、2.乙丑(きのとうし)・・・59.壬戌(みずのえいぬ)、60.癸亥(みずのとい)というように60年で一回りするものとされ、数え年の61歳は、生まれた年の干支に戻るため、暦が還るという意味で「還暦」と呼ばれるようになったと言われています。
十干 | 読み | 陰陽五行の意味 |
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甲 | こう、きのえ | 陽、木の兄 |
乙 | おつ、きのと | 陰、木の弟 |
丙 | へい、ひのえ | 陽、火の兄 |
丁 | てい、ひのと | 陰、火の弟 |
戊 | ぼ、つちのえ | 陽、土の兄 |
己 | き、つちのと | 陰、土の弟 |
庚 | こう、かのえ | 陽、金の兄 |
辛 | しん、かのと | 陰、金の弟 |
壬 | じん、みずのえ | 陽、水の兄 |
癸 | き、みずのと | 陰、水の弟 |
十二支 | 読み | 動物 |
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子 | し、ね | 鼠(ねずみ) |
丑 | ちゅう、うし | 牛(うし) |
寅 | いん、とら | 虎(とら) |
卯 | ぼう、う | 兎(うさぎ) |
辰 | しん、たつ | 龍(りゅう) |
巳 | し、み | 蛇(へび) |
午 | ご、うま | 馬(うま) |
未 | び、ひつじ | 羊(ひつじ) |
申 | しん、さる | 猿(さる) |
酉 | ゆう、とり | 鶏(とり) |
戌 | じゅつ、いぬ | 犬(いぬ) |
亥 | がい、い | 猪(いのしし) |
六曜
六曜は、日々の吉凶を表し、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種があります。おもに、お祝い事やお葬式の日取りを決めたりする時に利用されています。
六曜 | 読み | 意味 |
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先勝 | せんかち せんしょう さきがち |
急ぐことで「吉」に転ずると言われ、午前中は吉、午後は凶とされている |
友引 | ともびき ゆういん |
友を引くということから凶事に忌まれ、朝晩は吉、正午は凶とされていることが多い |
先負 | せんまけ せんぶ さきまけ |
何事も控えめの行動が良いとされ、午前中は凶、午後は吉とされている |
仏滅 | ぶつめつ | 新しく事を始める結婚・開店・移転は凶とされるが、吉凶なし法事は吉ともされる |
大安 | たいあん だいあん |
何事にも大吉で、万事安らかに事が運ぶとされている |
赤口 | しゃっく じゃっこう せきぐち |
祝い事には大凶とされ、昼前後だけは吉で、朝夕は凶とされている |
二十四節気
二十四節気は、1年を太陽の黄道上の視位置で24等分(360度を15度づつ)し、各区切りを含む日に名前を付けたもので、季節を表す言葉として使われています。
節気 | 読み | 意味 |
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春分 | しゅんぶん | この日から夏至まで、昼が徐々に長くなり、夜が短くなる。昼と夜の長さがほぼ同じになる 太陽黄経0度 |
清明 | せいめい | 清々しく明るく美しい季節。桜の花も咲きほこる時季 太陽黄経15度 |
穀雨 | こくう | 田畑が雨で潤う種まきの好期。日差しも強まる 太陽黄経30度 |
立夏 | りっか | とても過ごしやすく、レジャーや出掛けるのに最適 太陽黄経45度 |
小満 | しょうまん | ようやく暑さも加わり、山野の草木が実をつけ始める 太陽黄経60度 |
芒種 | ぼうしゅ | 稲や麦の種をまく季節。次第に梅雨めいていく 太陽黄経75度 |
夏至 | げし | 昼間が最も長く、夜が最も短い日。夏季の真ん中にあたり、梅雨の真っ盛り 太陽黄経90度 |
小暑 | しょうしょ | 梅雨が明け、強い日差しと共に気温が一気に上が 太陽黄経105度 |
大暑 | たいしょ | 梅雨明けの時季 太陽黄経120度 |
立秋 | りっしゅう | 秋の気配が立つ日。日中はまだ残暑が厳しく、1年中で最も暑い時季 太陽黄経135度 |
処暑 | しょしょ | 厳しい暑さの峠を越し、朝夕は涼風が吹く頃 太陽黄経150度 |
白露 | はくろ | 本格的な秋の到来を感じられる頃 太陽黄経165度 |
秋分 | しゅうぶん | 太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる 太陽黄経180度 |
寒露 | かんろ | 秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになる 太陽黄経195度 |
霜降 | そうこう | 秋が一段と深まり、朝霜が見られる頃 太陽黄経210度 |
立冬 | りっとう | 冬の始まり。朝夕冷え込んでくる頃 太陽黄経225度 |
小雪 | しょうせつ | 陽射しが弱くなり、冷込みが厳しくなる季節 太陽黄経240度 |
大雪 | たいせつ | 全国的に冬一色になる季節 太陽黄経255度 |
冬至 | とうじ | 夏至と反対に、夜が最も長くなる日 太陽黄経270度 |
小寒 | しょうかん | 寒さが加わる頃。いわゆる「寒の入り」のこと 太陽黄経285度 |
大寒 | だいかん | 寒さがさらに厳しくなり、1年中で最も寒い時季 太陽黄経300度 |
立春 | りっしゅん | 旧暦の正月の節。決まり事や季節の節目の起点日 太陽黄経315度 |
雨水 | うすい | 降るものが雪から雨に変わり氷が溶けて水になる意。草木が芽生える頃 太陽黄経330度 |
啓蟄 | けいちつ | 冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃 太陽黄経345度 |
雑節・節句
二十四節気の他に、季節の変わり目を表す言葉として、雑節や節句があります。日本独自のもので、より日本の四季に合ったものとなっています。
雑節 | 読み | 意味 |
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節分 | せつぶん | 前年の邪気を払い福を招き入れるため、豆まきを行う |
春の彼岸 | はるのひがん | 春分の前後3日の7日間。先祖を供養しお墓参りをする |
春の土用 | はるのどよう | 立夏の前の18日間 |
八十八夜 | はちじゅうはちや | 立春から数えて八十八日目。春から夏に移る節目 |
入梅 | にゅうばい | 暦の上での梅雨入り。実際の梅雨入りとは異なる |
半夏生 | はんげしょう | 梅雨の末期で、多湿で不順なころとされている |
夏の土用 | なつのどよう | 立秋の前の18日間。丑の日にうなぎを食べる。(土用の丑) |
二百十日 | にひゃくとおか | 立春から数えて210日目。台風が相次いで襲来 |
秋の彼岸 | あきのひがん | 秋分の前後3日の7日間。先祖を供養しお墓参りをする |
秋の土用 | あきのどよう | 立冬の前の18日間 |
冬の土用 | ふゆのどよう | 立春の前の18日間 |
節句 | 読み | 意味 |
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人日 | じんじつ | 1月7日。七草の節句。無病息災を祈り、春の七草が入った小粥を食べる |
上巳 | じょうし | 3月3日。桃の節句。女の子のすこやかな成長を祈る |
端午 | たんご | 5月5日。菖蒲の節句。男の子のすこやかな成長を祈る |
七夕 | しちせき | 7月7日。七夕(たなばた) |
重陽 | ちょうよう | 9月9日。菊の節句。菊を愛で、秋の訪れを祝う |
日本の祝日
名称 | 日付 | 意味 |
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元日 | 1月1日 | 年のはじめを祝う |
成人の日 | 1月の第2月曜日 | おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます |
建国記念の日 | 2月11日 | 建国をしのび、国を愛する心を養う |
天皇誕生日 | 2月23日 | 天皇の誕生日を祝う |
春分の日 | 春分日 3月21日頃 ※1 |
自然をたたえ、生物をいつくしむ |
昭和の日 | 4月29日 | 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす |
憲法記念日 | 5月3日 | 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する |
みどりの日 | 5月4日 | 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ |
こどもの日 | 5月5日 | こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する |
海の日 | 7月の第3月曜日 | 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う |
山の日 | 8月11日 | 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する(2016年より施行) |
敬老の日 | 9月の第3月曜日 | 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う |
秋分の日 | 秋分日 9月23日頃 ※1 |
祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ |
スポーツの日 | 10月第2月曜日 | スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう |
文化の日 | 11月3日 | 自由と平和を愛し、文化をすすめる |
勤労感謝の日 | 11月23日 | 勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう |
天皇誕生日 | 2月23日 | 天皇の誕生日を祝う |
※1.国立天文台が毎年2月に翌年の「春分の日」、「秋分の日」を官報で公表しています
※年により祝日が移動になる場合があります
【出典】内閣府「国民の祝日」について