2024年12月8日の日の入り後に、日本の一部で土星にかくれる土星食(星食)を見ることができます。

7月25日の早朝にも全国で土星食が見られますが、空が明るくなってからの現象のため条件が良くありません。12月8日の土星食は、見られる地域が限られるものの、日が沈んだ後の現象のため好条件となります。日本では、2025年2月1日と2031年5月22日に土星食が見られますが、いずれも日中となるため、夜間の土星食はとても貴重ですので、お見逃しなく。

星食とは

ある天体が別の天体の前を横切ることで後ろの天体が見えなくなる現象掩蔽と呼びますが、月によって恒星惑星がかくされてしまう場合を、特に星食と呼んでいます。

地球衛星である月は地球に最も近い天体で、遠くにある星をかくしながら少しずつ動いていきます。このため、星食自体は珍しいものではありませんが、1等星以上の明るい星や惑星の星食は貴重なイベントとなります。

星食のしくみ
図:星食のしくみ

2024年12月8日の土星食

東京では、午後4時半頃に日が沈み、南の空高くに月が輝きます。午後6時19分に、南南西の空44°ほどの空にある月の影の部分に、土星が上から潜入します。潜入から約40分後の午後7時に月の明るい部分から出現となります。

この頃、南の空高くには秋の大四辺形が輝いています。

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