2024年6月20日のアンタレス食
2024年6月20日の午後6時過ぎ、南東の空で、さそり座α星アンタレス(1.1等級)が満月前の月(月齢13前後)にかくれるアンタレス食が見られます。
食が見られる北側の境界線が北陸を横切るため、残念ながら北海道、東北、関東北部では見ることができないか、境界付近でアンタレスの一部だけが隠れる部分食となります。
月の暗部から潜入し明部から出現となり、潜入から出現までの時間は数分〜1時間と幅があり、西の地域の方が長くなります。東京ではぎりぎり食となりますが、潜入から出現までの時間が約11分と短い食となります。
この時期、日の入りは東京で午後7時、那覇で午後7時24分頃となり、出現の時刻は日没前のため空はまだ明るく、観測には天体望遠鏡が必要でしょう。また、南東の10°前後の低い空で起こるため、空が開けた場所を選んで観測しましょう。
大阪では、午後6時前に明るい空に月が昇り、次第に高度を上げていきます。午後6時30分に、東南東の空6°ほどの低い空にある月にアンタレスが左下から潜入します。潜入から39分後の午後7時9分頃に12°まで昇った月の左上から出現となります。ほどなく日が沈み、空が暗くなっていきます。