アンタレスはさそり座のα星で、地球から見える恒星の中で16番目に明るい星です(太陽をのぞく)。0.96等級という明るさで、赤く輝いて見えます。
アンタレスは、近くを赤い火星が通ることから、古くから火星と競う星とされてきました。また、さそり座の心臓にあたる星であるため、さまざまな国で「サソリの心臓」と呼ばれています。その赤い色から日本では「赤星」とも呼ばれています。
オリオン座のベテルギウスと同じ、赤色超巨星と呼ばれる、もうすぐ星の寿命が終わろうとしている星です。直径が太陽の700倍もある巨大な恒星で、連星であることが分かっています。