干潟星雲(M8、NGC6523)

いて座の南斗六星の柄の先近く、天の川の中にある干潟星雲は、夏を代表する星雲の1つです。

オリオン大星雲と同じ散光星雲と呼ばれるタイプで、星雲の中を黒いすじが走っている様子が、が引いた後の珊瑚礁に似ていることから、その名が付きました。同じ場所に、NGC6530という星団もあり、無数の星の上をおおうように広がる星雲の姿はすばらしいものです。

天体望遠鏡で観察すると、いて座近くの天の川の中に、いくつもの星雲や星団が集まるように見えています。倍率の低い天体望遠鏡では、干潟の黒いすじを確認することは難しいかもしれませんが、明るい星々の中に楕円に広がる美しい姿を観ることができるでしょう。

干潟星雲
図:干潟星雲
M8といて座
図:M8といて座

基本データデータの見方

天体番号M8、NGC6523
位置赤経:18h3m54s 赤緯:-24°22′
大きさ44 x 26光年
太陽からの距離2,500光年
見かけの等級6.0
種別散光星雲
星座いて座