日本で見られる主な流星群一覧

毎年、国内で比較的活発に観測される主な流星群の一覧です。この中でも、しぶんぎ座流星群ペルセウス座流星群ふたご座流星群は3大流星群と呼ばれ、毎年多くの流星が観測されています。

現在、900を超える流星群が確認されており、2024年時点で110の流星群が国際天文学連合により公式に確定しています。しぶんぎ座は現在の88星座にはありませんが、命名当時の名前が今も使われています。

  • 2025年
  • 2024年
表:主な流星群一覧2025年
名称星座出現期間極大予測
しぶんぎ座流星群りゅう座12月28日~1月12日1月4日0時
4月こと座流星群こと座4月14日~4月30日4月22日22時
みずがめ座η流星群みずがめ座4月19日~5月28日5月6日12時
みずがめ座δ流星群みずがめ座7月12日~8月23日7月31日
やぎ座α流星群やぎ座7月3日~8月15日 7月31日
ペルセウス座流星群ペルセウス座7月17日~8月24日8月13日5時
はくちょう座κ流星群はくちょう座8月3日~8月28日8月16日
10月りゅう座流星群りゅう座10月6日~10月10日10月9日4時
オリオン座流星群オリオン座10月2日~11月7日10月21日21時
おうし座南流星群おうし座9月20日~11月20日11月5〜6日
おうし座北流星群おうし座10月20日~12月10日11月12〜13日
しし座流星群しし座11月6日~11月30日11月18日3時
ふたご座流星群ふたご座12月4日~12月17日12月14日17時
こぐま座流星群こぐま座12月17日~12月26日12月23日1時
表:主な流星群一覧2024年
名称星座出現期間極大予測
しぶんぎ座流星群りゅう座12月28日~1月12日1月4日18時
4月こと座流星群こと座4月14日~4月30日4月22日16時
みずがめ座η流星群みずがめ座4月19日~5月28日5月6日6時
みずがめ座δ流星群みずがめ座7月12日~8月23日7月31日
やぎ座α流星群やぎ座7月3日~8月15日7月31日
ペルセウス座流星群ペルセウス座7月17日~8月24日8月12日23時
はくちょう座κ流星群はくちょう座8月3日~8月28日8月17日
10月りゅう座流星群りゅう座10月6日~10月10日10月8日22時
オリオン座流星群オリオン座10月2日~11月7日10月21日15時
おうし座南流星群おうし座9月20日~11月20日11月5〜6日
おうし座北流星群おうし座10月20日~12月10日11月12〜13日
しし座流星群しし座11月6日~11月30日11月17日20時
ふたご座流星群ふたご座12月4日~12月17日12月14日10時
こぐま座流星群こぐま座12月17日~12月26日12月22日19時

流星群とは

流星群は、流星が、ある決まった期間に放射点と呼ばれる天球上の特定の場所から放射状に集中して流れる現象です。

流星物質の多くは、彗星が残していったチリです。彗星からは太陽からの熱や風によって表面の氷やチリがガスのように吹き出しています。吹き出したチリは太陽のまわりを公転し続けます。このチリの集まりの中に地球が入ると、短い期間の間にたくさんの流星を見ることができます。これを流星群と呼んでいます。毎年同じ時期に、同じ流星物質の集まりの中に入るため、流星群が見られる時期は決まっています。

流星群の多くは基になる流星物質を放出している彗星が判明しており、この彗星をその流星群の母彗星または母天体と呼んでいます。

しぶんぎ座流星群

しぶんぎ座流星群

しぶんぎ座流星群は、放射点がりゅう座うしかい座の境界付近にある流星群です。
毎年12月28日〜1月12日にかけて活発になり、1月3日~4日頃に極大となります(年により異なります)。ペルセウス座流星群ふたご座流星群と並び3大流星群の1つにもなっています。

しぶんぎ座は18世紀に「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」として設定された星座で、現在の88星座からは外されていますが、流星群の名前として残されています。

4月こと座流星群

4月こと座流星群

4月こと座流星群は、放射点がこと座ヘルクレス座境界付近にある流星群です。
4月中旬〜下旬にかけて活発となり、4月22日~23日頃に極大となります(年により異なります)。

出現数の少ない流星群ですが、比較的速度の速い明るい流星も多く、火球が見られることもある春の流星群です。

みずがめ座η流星群

みずがめ座η流星群

みずがめ座η流星群は、放射点がみずがめ座のη星付近にある流星群です。
ゴールデンウィークの時期に活発になり、5月6日前後に極大となります(年により異なります)。母彗星は、有名なハレー彗星(1P/Halley)です。

出現数はそれほど多くはありませんが、比較的長く流れるのが特長で、流星痕が見られる場合もあります。

みずがめ座δ流星群

みずがめ座δ流星群

みずがめ座δ流星群は、放射点がみずがめ座のδ星付近にある流星群です。
7月中旬から8月下旬にかけて活発になり、7月末頃に極大となります(年により異なります)。南群北群に分かれますが、特に活発な南群を主としています。母彗星は、マックホルツ彗星です。

やぎ座α流星群

やぎ座α流星群

やぎ座α流星群は、放射点がやぎ座のα星付近にある流星群です。
7月上旬~8月下旬に活発になり、7月末頃に極大となります(年により異なります)。あまり活発ではない流星群ですが、ゆっくり流れる流星が特長で、よく火球が見られることで知られています。

極大の時期でも1時間に数個程度の小規模な流星群です。

ペルセウス座流星群

ペルセウス座流星群

ペルセウス座流星群は、放射点がペルセウス座の肩のあたりにある流星群です。
7月下旬〜8月下旬にかけて活発となり、8月12日~13日頃に極大となります(年により異なります)。しぶんぎ座流星群ふたご座流星群と並び3大流星群の1つにもなっています。

条件が良ければ1時間に100個の流星が見られたこともある、とても見応えのある夏の流星群です。

はくちょう座κ流星群

はくちょう座κ流星群

はくちょう座κ流星群は、放射点がはくちょう座りゅう座の境界付近にある流星群です。
8月上旬~下旬にかけて活発にり、8月18日頃に極大となります(年により異なります)。あまり活発ではない流星群ですが、ゆっくり流れる流星が特長で、よく火球が見られることで知られています。

10月りゅう座流星群

10月りゅう座流星群

10月りゅう座流星群は、放射点がりゅう座のβ星付近にある流星群です。
毎年、10月上旬に活発になり、10月8日~9日頃に極大となります(年により異なります)。以前は母彗星のジャコビニ・ツィナー彗星にちなんでジャコビニ流星群と呼ばれていましたが、2009年に国際天文学連合 (IAU) により現在の名称に改められました。

オリオン座流星群

オリオン座流星群

オリオン座流星群は、放射点がオリオン座ξ星付近にある流星群です。
10月初旬〜11月上旬にかけて活発になり、10月21日頃に極大となります(年により異なります)。母彗星は、有名なハレー彗星(1P/Halley)です。

近年は流星の数が減ってきていますが、流星痕が見られる明るい流星も多い見応えのある秋の流星群です。

おうし座南流星群

おうし座南流星群

おうし座流星群は、放射点がおうし座の中にある流星群です。
放射点や活動時期が異なる南流星群(南群)と北流星群(北群)の2つに分かれています。この流星群の母彗星は、エンケ彗星です。

南流星群は、9月中旬〜11月下旬にかけて活発になり、11月5日頃に極大となりますが(年により異なります)。

おうし座北流星群

おうし座北流星群

おうし座流星群は、放射点がおうし座の中にある流星群です。
放射点や活動時期が異なる南流星群(南群)と北流星群(北群)の2つに分かれています。この流星群の母彗星は、エンケ彗星です。

北流星群は、10月下旬〜12月上旬にかけて活発になり、11月12日頃に極大となりますが(年により異なります)。

しし座流星群

しし座流星群

しし座流星群は、放射点がしし座γ星付近にある流星群です。
11月上旬〜下旬に活発になり、11月17日~18日頃に極大となります(年により異なります)。母彗星は、33年周期でまわるテンペル・タットル彗星 (55P/Tempel-Tuttle)です。

年により1時間に数千個を超える流星雨(流星嵐)が出現することでも知られ、天文学の分野でも注目される流星群の一つです。

ふたご座流星群

ふたご座流星群

ふたご座流星群は、放射点がふたご座α星カストル付近にある流星群です。
12月中旬に活発になり、12月14日頃に極大となります(年により異なります)。しぶんぎ座流星群ペルセウス座流星群と並び3大流星群の1つにもなっています。

深夜に放射点が天頂付近まで高く昇るため、上から流星が降ってくるように見えるのも特長の1つとなっています。

こぐま座流星群

こぐま座流星群

こぐま座流星群は、放射点がこぐま座β星付近にある流星群です。
12月下旬に活発になり、12月22日頃に極大となります(年により異なります)。天の北極の近くに放射点があるため、一晩中見ることができる流星群です。母彗星は、タットル彗星です。

1時間に数個ほどの流星が見られるだけで、見られない年もあります。反対に、急に活発になる年もあるようです。