夜空に輝く星の名前をいくつ知っていますか?おなじみの「太陽」や「」の他にも「北極星」や「シリウス」などの名前も一度は聞いたことがあるでしょう。

星座を形づくる恒星や、星雲星団銀河など、天体の多くには記号や番号、名前が付けられていて区別できるようになっています。

ここでは、主な名前の付け方(命名法)についてご紹介します。

星図
図:星図

バイエル符号(α、β、γ・・・)

星座に含まれる恒星について、おもに明るい順にギリシャ文字(α、β、γ・・・)をあてはめたもので、星座の説明には欠かせないものとなっています。星座ごとなので「はくちょう座α星」「ケンタウルス座α」などと呼びます。ドイツの天文学者バイエル考案したものです。

フラムスティード番号(1番、2番・・・)

バイエル符号と同じく、星座ごとに西から順に番号をふったもので、イギリスの天文学者ジョン・フラムスティードが考案したものです。「オリオン座58番星」「こと座3番星」などと呼びます。同じ恒星にバイエル符号とフラムスティード番号の両方が付いていますが、中にはどちらか一方の符号/番号しか付いていない星もあります。

固有名(シリウス、デネブなど)

明るい恒星の多くには、記号や番号では無く、呼びやすい名前が付いているものもあります。世界的に共通して使用される固有名の他にも、特定の地域でしか使われない呼び名を持つ星もあります。

この他にも、研究者によってさまざまな命名法が考案されています。

ギリシャ文字の読み方

星の名前に使われるギリシャ文字の、国内での主な読み方をまとめました。

表:ギリシャ文字の主な読み方
記号読み記号読み
Α(α)アルファΝ(ν)ニュー
Β(β)ベータΞ(ξ)クサイ
Γ(γ)ガンマΟ(ο)オミクロン
Δ(δ)デルタΠ(π)パイ
Ε(ε)エプシロンΡ(ρ)ロー
Ζ(ζ)ゼータΣ(σ)シグマ
Η(η)イータΤ(τ)タウ
Θ(θ)シータΥ(υ)ユプシロン
Ι(ι)イオタΦ(φ)ファイ
Κ(κ)カッパΧ(χ)カイ
Λ(λ)ラムダΨ(ψ)プサイ
Μ(μ)ミューΩ(ω)オメガ