バイエル符号(α、β、γ・・・)
星座に含まれる恒星について、おもに明るい順にギリシャ文字(α、β、γ・・・)をあてはめたもので、星座の説明には欠かせないものとなっています。星座ごとなので「はくちょう座α星」「ケンタウルス座α」などと呼びます。ドイツの天文学者バイエルが考案したものです。
フラムスティード番号(1番、2番・・・)
バイエル符号と同じく、星座ごとに西から順に番号をふったもので、イギリスの天文学者ジョン・フラムスティードが考案したものです。「オリオン座58番星」「こと座3番星」などと呼びます。同じ恒星にバイエル符号とフラムスティード番号の両方が付いていますが、中にはどちらか一方の符号/番号しか付いていない星もあります。
メシエ番号(M1~M110)
星雲・星団・銀河について、フランスの天文学者シャルル・メシエによって付けられた番号で、メシエの頭文字を付けてM1~M110と呼ばれます。この番号が付けられた天体をメシエ天体と呼びます。
ニュージェネラルカタログ(NGC1~)
星雲・星団・銀河・連星について、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェル親子によって付けられた番号で、「New General Catalogue」を略してNGC1、NGC6205などと呼ばれます。多くの星雲・星団・銀河はメシエ番号とNGC番号の両方を持っています。
固有名(シリウス、デネブなど)
明るい恒星の多くには、記号や番号では無く、呼びやすい名前が付いているものもあります。世界的に共通して使用される固有名の他にも、特定の地域でしか使われない呼び名を持つ星もあります。
この他にも、研究者によってさまざまな命名法が考案されています。
ギリシャ文字の読み方
星の名前に使われるギリシャ文字の、国内での主な読み方をまとめました。
記号 | 読み | 記号 | 読み |
---|---|---|---|
Α(α) | アルファ | Ν(ν) | ニュー |
Β(β) | ベータ | Ξ(ξ) | クサイ |
Γ(γ) | ガンマ | Ο(ο) | オミクロン |
Δ(δ) | デルタ | Π(π) | パイ |
Ε(ε) | エプシロン | Ρ(ρ) | ロー |
Ζ(ζ) | ゼータ | Σ(σ) | シグマ |
Η(η) | イータ | Τ(τ) | タウ |
Θ(θ) | シータ | Υ(υ) | ユプシロン |
Ι(ι) | イオタ | Φ(φ) | ファイ |
Κ(κ) | カッパ | Χ(χ) | カイ |
Λ(λ) | ラムダ | Ψ(ψ) | プサイ |
Μ(μ) | ミュー | Ω(ω) | オメガ |