2025年おうし座流星群(北群)概要

「おうし座流星群」は、放射点おうし座の中にある流星群で、南群と北群に分かれています。北群(おうし座北流星群)は、2024年11月12日〜13日(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。深夜に月が昇っていますが、月明かりの影響は限定的で、観測には比較的良い条件です。

おうし座北流星群について

おうし座流星群は、放射点おうし座の中にある流星群です。
放射点や活動時期が異なる南流星群(南群)と北流星群(北群)の2つに分かれています。この流星群の母彗星は、エンケ彗星です。

北流星群は、10月下旬〜12月上旬にかけて活発になり、11月12日頃に極大となりますが(年により異なります)、他の流星群とはちがって大きなピークがなく、長い期間にわたって1時間に数個ほどの流星が見られます。

基本データデータの見方

おうし座北流星群と放射点
図:おうし座北流星群と放射点
表:おうし座北流星群データ
和名おうし座北流星群
学名Northern Taurids (017 NTA)
出現期間10月20日~12月10日(IMO)
極大日11月12〜13日(2025年IMO)
放射点赤経:3h52m0s 赤緯:+22.7°
星座おうし座
母天体エンケ彗星 (2P/Encke)
ZHR5(2025年IMO)
出現数1時間に5~10個
  • 2025年
  • 2024年
  • 2023年

おうし座北流星群 2025年11月13日頃に極大

2025年のおうし座北流星群(おうし座流星群北群)は、10月20日から12月10日にかけて活発となり、11月12日から13日頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。12日午後11時半頃には下弦の月が昇りますが、月明かりの影響は限定的で、放射点も高くなるため、観測には比較的良い条件です。特に、12日午後9時から月が昇るまでの間や、13日午前0時前後から深夜にかけてが観測のチャンスで、1時間に数個の流星が見られるでしょう。

また、この時期には冬の大三角が夜空に輝き、さらに、明るい木星や環が細くなった土星も昇っています。流星観測の合間に、天体望遠鏡でこれらの天体も観察してみてはいかがでしょうか。

東京では11月12日の日没後しばらくして、放射点が東北東の空に昇り、その後、次第に高度を上げていきます。下弦の月(月齢21.6)が昇る午後11時半頃までは月明かりの影響が無く観測のチャンスとなります。月が昇った後も放射点の高度が充分高いので、13日午前0時前後から深夜にかけても観測を続けられます。月を背にしてできるだけ空全体に目を向ける事が観測のポイントとなります。

おうし座北流星群 2024年11月13日頃に極大

2024年のおうし座北流星群(おうし座流星群北群)は、10月20日〜12月10日にかけて活発となり、11月12日〜13日頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。満月前の明るい月が未明まで昇っているため、月明かりの影響が大きく、観測には良い条件とは言えません。月が沈んだ後は、まだ放射点の位置も高いので、明け方までが観測のチャンスとなるでしょう。

この時期、おうしの2本の角の間に、明るく輝く木星(約マイナス2.7等級)の姿を見ることができます。

東京では11月12日の日没後しばらくして、放射点が東北東の空に昇ります。この時すでに、満月に向かう明るい月(月齢11前後)が昇っています。その後、放射点は次第に高度を上げ、13日午前0時過ぎには最も高くなりますが、月も一緒に動いていくため、月明かりが邪魔になります。月が沈んだ午前3時〜明け方が観測のチャンスとなります。月を背にしてできるだけ空全体に目を向ける事が観測のポイントとなります。

おうし座北流星群 2023年11月13日頃に極大

おうし座北流星群(おうし座流星群北群)は、10月20日〜12月10日にかけて活発となり、11月12日〜13日頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。明け方に昇ってくる月も新月直前のため、月明かりの影響が無く、観測にはとても良い条件となります。

この時期、おうし座の近くには明るく輝く木星(約マイナス2.9等級)の姿を見ることができます。

東京では11月12日の日没後しばらくして、放射点が東北東の空に昇り、その後、放射点は次第に高度を上げ、13日午前0時過ぎには最も高くなります。月が昇るのは13日午前6時前で直ぐに夜明けとなるので、月明かりの影響は無く、一晩中観測することができるでしょう。

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